私が更年期の不調を強く実感し始めたのは、4年前、娘が大学へ入学した直後からでした。
常に体が重く、今まで普通にできていた家事に、とても疲れを感じたり(特に料理が辛かった!)、何をしても楽しさを感じなくなったりと、プチうつ状態。
そんな状態で、仕事を続けることができず、それまで8年程楽しくこなせていた仕事も辞めることになりました。
仕事を辞めていた1年は、双子の高校受験と重なり、塾の送り迎えなど気忙しく過ごす中で、少し、体調も良くなって行きました。2人とも希望の学校に合格できてホッとした私は、その年の6月から、児童会館で働き始めました。
子どもと関わるのが大好きだったし、家から歩いて5分ほどの近い職場だったので、心身ともに負担が少なく、楽しく働けていました。
ですが、働き始めてちょうど1年経った頃に、最愛の母が亡くなり、再び、心身のバランスが大きく崩れ、仕事を続けられなくなりました。この時は、「ストレスがかかるとすぐにダウンしてしまう私は、もう、一生仕事に就くことができないんじゃないだろうか?」という超マイナスの思考に陥り、それも辛さに拍車をかけてしまった気がします。
その時に、優しい言葉をかけてくれたのは、職場の同僚で60代のMさんでした。彼女は「今は悲しみは大きいと思うけれど、時薬(ときぐすり)っていうのがあって、時間が解決してくれるから。きょうちゃんはまだ若いんだから、これからだよ。」と、嘆き悲しみ職場を去る私に、励ましのメッセージをくれたのです。
『時薬』何と無く聞いたことはあったけれど、本当にそういうものなのかなあ、と2年前の私は半信半疑でした。
更年期の症状は5年から10年と言われています。私の場合、閉経前の何となくすっきりしない数年を合わせると、不調の時期は6年余り。もうそろそろ、更年期脱出の時期なのか?、ここ2ヶ月程は驚くほど、調子が良くなって来ています。
最近の体調の良さは、まさに時薬のお陰なのかと思っています。
母が亡くなってから2年余り。
最近は、悲しみよりも、いつも母が見守ってくれているような安心感を感じることができるようになりました。
こちらも時薬の力を借りているように思います。
私に、時薬のことを教えてくれたMさんは人生の先輩。
先月、53歳になった私ですが、辛い経験を優しさに変えられるよう、素敵に歳を重ねていきたいなあと思っています。
お花が美しい季節になりました!自然に触れることも癒しの力を高めますね♡