ど力のつぼ

今年ほど桜の開花が待ち遠しい年はないかもしれません。連日、暗いニュースが報道され、気持ちも沈みがちなこの頃。せめて、美しく咲き誇る桜を愛でたいものです♡

私が、ブログを始めたのは、2011年1月。
3人の子育てに煮詰まり、イライラの毎日を送っていた時に出会ったほめワーク。ワークを受講して自分を取り戻し、前向きになれた経験から、同じような悩みを抱えている人にそれを伝えたいとインストラクターの資格を取り、ほめワークを開催していました。
その活動を伝えるために始めたブログでしたが、その後、更年期の不調等でワークを中止してからも、子育て等の話題を中心に書き続け、今回は143回目になります。ここ数年、ブログを続けることを迷いながら書いてきましたが、今後もほめワークの開催は未定であり、他にも色々思うところがあって、今回でやめることを決めました。

最終回に何を書こうか?と机のファイル類を整理していた時、久しぶりに読み直し、心が温かくなった作文があるので、それを紹介したいと思います。双子のRとKが小学校1年生の頃、Rの担任の先生に教えていただいた作文です。 

ど力のつぼ  角野 愛(1年)
 
 「お母さん、ど力のつぼの話、またして。」「ウンいいよ。こんどはなあに。」
「さかあがり」「あらあらまだいっぱいになっていなかったのね。ずいぶん大きいねえ。」と、いいながら、お母さんはいすをひいて、わたしのまえにすわりました。そして、もうなん回もしてくれた、ど力のつぼのはなしをまたゆっくりとはじめました。それはこんなはなしです。人がなにかはじめようとか、いままでできなかったことをやろうと思ったとき、かみさまからど力のつぼをもらいます。そのつぼは、いろんな大きさがあって、人によって、ときには大きいのやら小さいのやらいろいろあります。そしてそのつぼは、その人の目には見えないのです。でも、その人がつぼの中にいっしょうけんめい「ど力」をいれていくと、それが少しづつたまっていつか「ど力」があふれるとき、つぼの大きさがわかる、というのです。だからやすまずにつぼの中にど力を入れていけば、いつか、かならずできるときがくるのです。
 わたしは、このはなしが大すきです。ようちえんのときはじめてお母さんからききました。そのときは、よこばしごのれんしゅうをしているときでした。それからも、一りん車や、てつぼうのまえまわり、とびばこ、竹うま。なんでもがんばってやっているとき、お母さんにたのんで、このおはなしをしてもらいます。くじけそうになったときでも、このはなしをきいていると、心の中に大きなつぼが見えてくるような気がします。そして、わたしの「ど力」がもうすこしであふれそうに見えるのです。だから、またがんばる気もちになれます。
 お母さんのいうとおり、こんどのさかあがりのつぼは、ずい分大きいみたいです。さかあがりをはじめてから、もう二回もこのはなしを、してもらいました。でも、こんどこそ、あとすこしで、あふれそうな気がします。だから、あしたからまたがんばろうとおもいます。
 お母さんは、「つぼが大きいと、とてもたいへんだけど、中みがいっぱいあるから、あなたのためになるのよ」といってくれるけど、こんどかみさまにもらうときは、もうすこし小さいつぼがいいなぁとおもいます。

私はこの作文が大好きです。なんて、素敵なお母さんなんだろう!と感動しましたし、あきらめずに努力を続け、それがあふれた時に望みは叶うんだ、という希望を持つこともできました。

私がこのお母さんのように、子どもを励まし支えられてきたかと言えば、かなり怪しいですが、おかげさまで、3人の子どもたちは、それぞれを道を進んでいます。

24歳になった娘は、昨年、希望していた出版社に就職し、順調な社会人生活を送れている様子です。
予備校に通いながら希望の大学を目指していた双子の一人Rは、無事、合格することができ、3月末から横浜で一人暮らしを始めています。(残念ながら、入学式やオリエンテーションが中止になり、まだ大学には行けていませんが)
双子のもう一人Kには、毎年、進級の時期に、冷や冷やさせられてきましたが、無事に高専の5年生になることができ一安心。今年は就職活動の年になります。

これから子供たちがどんな人生を歩んでいくのか?そして、自分自身もどう歳を重ねていくのか?分かりませんが、「ど力のつぼ」の作文を忘れずに、人生の課題に向き合って行けたら良いなあと思っています。

では、みなさん、またいつか、どこかでお会いしましょう!

先日、登別温泉に行ってきました。温泉にゆったり浸かり、心も体も癒されました♡これからも夫と湯巡りは続けていきたいなあ♡
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