娘の一言に救われました

新しい年になってから、あっという間にひと月が過ぎました。今日は立春。暦の上では春ですが、まだ寒さは厳しいですね。

さて、今年は例年以上にインフルエンザが猛威を振るっていますが、みなさんのご家庭は大丈夫でしょうか?

我が家は、大学生の娘が、年明け早々にインフルエンザA型にかかり、高熱と関節痛の辛さを経験したようです。毎年、冬は帰省せずに、京都で年越しをする娘。冬休みが終わり、3学期が始まるという時に「一番忙しい時期にインフルエンザにかかってしまった」とlineで連絡が来ました。

それを見た時、すぐにでも飛んで行き、看病してあげたくなったのですが、いろんな状況から行くのを断念し、こまめにlineで連絡を取りながら、ひたすら早く回復することを祈っていました。
結局、治るまでに1週間かかりましたが、泣き言も言わず、何とか一人で乗り越えてくれて、ほっ。
私が思っている以上に、強くたくましくなっている娘を感じました。

その娘は、もうすぐ大学4年生。現実的に就職先を考えなければならず、いろいろと迷いがある様子。
昨年末、電話で話していた時のことでした。
娘が希望する就職先は人気が高く、「もし、その職に就けない時は、小中学校の先生になることも考えている」と言われて、私は動揺しました。
「お母さんは、反対はしないけれど、賛成もできない。先生は親との関わりも大変そうで、ストレスが強いと聞くし、(要領が良くない)あなたには難しいと思う」と正直な気持ちを伝えたのです。

そうしたら、娘は少し黙り込んだ後に、電話口で泣き出してしまったのです!これにはさすがに参りました。別に意地悪で言ったつもりはなく、どちらかと言うと、娘が挫折したり辛い思いをしないよう、子どもを守りたい親心で言ってしまったことだったからです。

そして半分泣きながら娘は、「できるかどうかなんて、やってみないと、分からないじゃない?それなのに、やる前からそんなこと言われたくない」と、強い口調で不満をぶつけて来ました。

確かに娘の言う通りだと思い、私なりに謝ったものの、娘の怒りは収まる気配がなく、どうしていいか困ってしまった私です。いつもは、多少言いすぎても、受け流してくれる優しい子ですが、私が思っている以上に、就職に関してナーバスになっていたんですね。電話を切ることもできず、あの時は本当に辛かった!

ただ、少し時間が経過し、怒りも収まったのか?、娘がポツリと言ってくれた一言に救われました。
「でも、お母さんがお母さんで良かったと思っているよ」と。最初は意味がよく分からず??
何度かその言葉を頭の中で反芻して、ようやく理解できました。
そうか、「お母さん(私)がお母さん(母親)で良かったと思っている」と言うことだと。

2時間を超える長電話の後半がこの話だったので、へとへとに疲れきってしまっていた私でしたが、この一言で、胸の中の重りが消え、すっと心が楽になりました。気まずいままに電話を終えていたら、しばらく引きずってしまったと思うと、娘がその言葉を言ってくれて本当に良かったと思います。

後日、この件を夫に話したら「また、余計なこと言って。どんなことも自分で経験してみないと分からないんだから。言いたくなる気持ちは分かるけれど、正直になんでも言うもんじゃないよ」と注意?されました。

うーん、分かっているつもりなんですけどね。どうも、子供を守りたいという母親の防衛本能が働いてしまうようです。

時々失敗はするけれど、娘は、私がお母さんで良かったと思ってくれているなら、まあ、いいか!
でも、今、17歳の双子のRとKはどう思っているんだろう?怖くて聞けないわー(苦笑)

函館の湯の川温泉に行った時に、近くにある湯倉神社に参拝してきました。今年も健康に過ごせる一年であることを願っています。

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