外は雪一面で覆われ、寒さ厳しい毎日。「大寒(1/20)から立春(2/4)までの期間が、一番寒い季節です」と天気予報の中で気象予報士の方が言っていました。まさに冬本番!皆さん、いかがお過ごしですか?
寒さが大の苦手な私は、家の中に閉じこもりたい気持ちに喝を入れ、除雪をし、食べ盛りの子供たちの食事作りのために、買い物へ出かけています。そして、家事の隙間時間には、目前に迫った大学の試験勉強に取り組んでいます。
2年前の10月、3年生に編入学した放送大学。「娘の高校卒業と同時に卒業する!」という期限を決め、「認定心理士の資格を取得する」という目標を持ちながら、勉強を続けてきました。今学期の試験に合格できれば、卒業になり、資格取得もできそうなところまで来ています。
卒業間近な今、この2年半を振り返ってみると、今までの生活では出会う機会の少なかった、様々な年代の人と知り合うことができたことに嬉しさを感じています。
そんな中で、一番心に残っているのは、Aさん。
Aさんは、昨年の11月に「コミュニケーションの技法」という面接授業を一緒に受講した方です。その授業の中で「自分の大切にしている思いを語る」というプログラムがあり、次のような話を聞かせてくれました。
「私は、『高齢者と若者の心の架け橋になるような仕事をしたい』という思いを持って社会福祉士、行政書士という資格取得に向けて、勉強している。自分は心の青春を大事にしたいと思っている。」
と静かに、でも力強く話されました。
Aさんは、数年前に会社をたたんだ元社長さんで、なんと今83歳。会社を経営しながら、20年かけて放送大学を卒業し、今も違う分野の学びを続けていらっしゃるようです。なんと素晴らしい方でしょう!
その話を聞いていた他の受講生の方々は、私と同様に感心した様子でした。
今、私は40代後半。試験勉強をしても、なかなか覚えられず、それを年齢のせいにして、嘆いていました。確かに記憶力は落ちていると思います。でも、83歳で夢を持ち、勉強を続けているAさんの話を聞き、背筋がピンと伸びた気がしました。そして、まだまだ若い?んだから、泣き言を言っていられないという気持ちになりました。
放送大学には、私が見たところ年配の方が多いのですが、若い方たちもそれなりにいるように感じます。
持病があり、中学、高校と満足に通学できなかったという20歳の男子学生さん。
看護師、助産師という時間が不規則な仕事をしながら、自分を高めたいと学んでいる20代、30代の女性などなど。
みなさん、それぞれの背景を持ちながら、目標を持ち勉強に励んでいる話を聞くと、弱音を吐いている自分が恥ずかしくなり、「もう少し頑張ってみよう」と気持ちを立て直すことができました。
放送大学は、決められたカリキュラムはなく、自分で科目を選択して学習を進めるシステムなので、最初は興味関心のある科目を選択。なので、勉強もそれほど大変ではありませんでした。しかし、資格取得の為に必要な科目の中には、統計学など苦手科目があり、試験もそれなりに難しいので、途中でくじけそうになったことが何度かありました。
そんな私が、ここまで来られたのは、「多くの人に宣言した以上、途中で投げ出したしたら格好悪い!」という気持ち(意地?)があったから(苦笑)。もちろん、勉強することを応援し、支えてくれた家族の存在も大きかったように思います。
でも、一番は同じように大学で学ぶ仲間の存在が、勉強を続ける原動力になっていたと感じています。
放送大学で学ぶことで、Aさんはじめ、今まで出会えなかったたくさんの方と知り合えたことは、想定外の収穫でした。
人との出会いから得られる学びは、人生を豊かにする大切なことだなあ!という思いを新たにしています。
大変だったけれど、諦めずに続けてきて、本当に良かったです。
私の試験初日は27日。そして31日が最終日。センター試験を終え、2次試験に向けて必死に勉強している高3の娘と一緒に勉強に励み、何とか全ての科目に合格したいなあと思うこの頃です。
新年が明けてから、早くも1ヶ月が過ぎようとしています。今年も素敵な出会いがあることを楽しみにしています♡