今日は、かつて同じマンションの住人として知り合い、10年来の友人であるSちゃんのことを紹介します。
中学生の娘さんと幼稚園児の男の子のお母さんであるSちゃんは、今年の1月、スキー中のアクシデントで右足膝下を粉砕骨折。救急車で病院に運ばれ、2度の手術を受け、1ヶ月半ほど入院生活を送っていました。
友人が入院している間、ご主人だけで家事をこなすのは難しく、両方のおばあちゃんに協力してもらいながら、何とか過ごしていたようです。2人のお子さんも健気に頑張っていたそうですよ。
医師の診断は全治3か月でしたが、そんなに長く家を空けられないと、友人は装具を作ってもらい、当初の予定をかなり早めて退院しました。退院してすぐは、体力が落ちていて、思うように起きていられなかったようです。
自宅に戻り2週間が経った頃、足が自由に使えない状態で一体どんな暮らしをしているんだろう?と心配しながら、友人宅を見舞いました。
家に入ってまず感心したのは、移動の方法。1階、2階にそれぞれキャスター付きの椅子を置き、室内はそれを利き足でこぐようにして動いていました。階段は装具を付け、手すりにつかまりながら、ゆっくり上り下り。
移動は工夫しているけれど、毎日の家事はどんなにか大変だろうと思い、友人に聞いてみると、
時間はかかるけれど、できない家事はほとんどないこと、そして、自分の家で家族と過ごせることが本当にありがたくて、幸せに感じていると、笑顔で今の心境を教えてくれました。
普通だったら、あれもこれも今までのようにできないと、グチの一つでも言いたくなる気がするけれど、彼女は、どんなに時間がかかっても、主婦として家事ができることに、感謝の気持ちを忘れずに過ごしていました。
私は「そんな風に考えられるなんて、素晴らしいねえ。頭で分かっていても、なかなか難しいよね」と伝えたところ、
彼女は「小さなことで幸せを感じすぎるかしらねえ」と照れくさそうに笑っていました。
そして、彼女とのやり取りを思い出した私は、我が身を振り返り、ちょっと恥ずかしくなりました。
先日、入学式を終えた娘は、自宅からバスと地下鉄を乗り継いで1時間ほどかかる高校に通学し始めました。
お弁当を持って、家を出るのは7時過ぎ。その時間までに、準備ができるだろうかと、私は、新しく始まる生活に少し負担を感じていました。今、健康な体で、やろうと思うことはすべてできる自分なのに・・・です。
そんな自分を反省し、友人のSちゃんを見習い、母親として家事ができることを幸せに感じながら、早起きと毎日のお弁当作りに、前向きに取り組みたいと心を入れ替えました。(今年から同じようにお弁当作りを始めた方、一緒に頑張りましょうね)
春休み中、娘と京都へ行ってきました。今年は桜の開花が遅く、ようやく見つけた桜。八坂神社の奥、円山公園にありました。
思えば自分も弁当生活を送っていたけれど、
母は私が起きる前から作ってくれていたんですよね・・
ちゃんと感謝していたかな。
弁当を持ってこないで毎日売店でパンとか買っていた男の子がいたっけな。
とか、色々思い出しました。
お昼に美味しい母の味が味わえるのは
幸せなことですね。
4月18日にお会いしました、めぐみです。
ブログ読ませていただきました。
とてもいい話ばかりで、心が穏やかになりました。
うまくいけば二年後?に弁当作りが待っているので、頑張ろうと思います。
また読ませていただきますね。