不景気が続き、先行き不安の今の時代、大人の自殺が増えていますが、子供たちの自殺のニュースも耳にすることが多いように思います。一人で悩み、自ら早すぎる死を選ぶ子供たちが、どうにかして生きていく希望を見つけ出せなかったのか?ニュースを聞くたびに胸が痛みます。
2011年、1/31付け道新の朝刊、2面の囲み記事はお読みになりましたか?
「生きることの意味」を問い続ける作家、高史明(コ サミョン)さんについて書かれていました。
高さんは1975年に、当時中学1年生だった一人息子さんを亡くされました。(息子さんはビルから身を投じて、自ら死を選んだそうです)
この息子さんの残した詩やメッセージをまとめた本『僕は12歳』の中に、
「みんな/しんじられない/それは/じぶんが/しんじられないから」と言う一文があるそうです。
そして高さんは、「早すぎる死は子供たちの深刻な警告です。子供たちを鏡にして社会を考えないといけない。こどもたちにいじめが広がるのは、大人の世界がひずんでいるからです」と発言しています。
悲しい体験をされた高さんは、「死にたい」と言って自宅を訪れる子供たちに「死ぬ前に自分の足の裏と相談して欲しい、色んな体験と全てのことを支えてきた足の裏が、死ぬことに賛成するわけがない」と言うメッセージを伝えて続けているそうです。
「子は親の鏡」と言うことわざもあります。
子供は親の後ろ姿を見て、感じて、そして知らないうちに真似しているのではないしょうか?
「自分を大切にしなさい」と言っている親自身が、自分を認め、大切にする生き方をしていなければ、子供たちが自己肯定感を育てていくことは難しいのではないかと思います。
だからこそ、親はまず、自分自身を慈しみ、自分を大切にしながら生活していくことが必要なのではないでしょうか?
親が、自分を大切にして、そして周囲の人たちと支え合いながら生きていく姿を見せることが、子供の生きる力を育てていくことにつながる気がします。
自分の存在を本当に大切にできた時,人は相手の存在も認めることができると思います。
皆さんは、どう、感じますか?
明日は立春、何だか春が待ち通しくて、以前撮っていたお花の写真にしてしまいました。