瀬戸内寂聴さん

3月1日、息子のRが高校を卒業しました。卒業式に参列しながら、生まれてからの18年を思い出し、何度か涙が流れ出た私です。いろいろと大変なこともあったけれど、今日の日を迎えられて良かった、と感慨深いものがありました。
とにかく、子育ての大きな一区切りを終え、ほっとしています。

ほっとした私は、その翌日から京都へ出かけてきました。
娘が京都の大学に入学したのは4年前。娘がいる間に、一度は瀬戸内寂聴さんが開いている寂庵を訪れたいと思っていましたが、叶わずにいました。それが、ひょんな偶然から、瀬戸内寂聴さんにお目にかかることができたのです。

3月3日は小雨模様の天気だったので、伏見稲荷大社を参拝する予定を変更し、娘と私は三十三間堂に行くことにしました。ひな祭りということで、様々なイベントが行われていて、その中に寂聴さんの青空説法会(外で行われるお話会)があったのです。イベントのことなど何も知らずに行った私たちは、嬉しい偶然に大喜びしました。(娘も一度会ってみたいと、密かに思っていたそうです。)

96歳とは思えないほど、かくしゃくとした寂聴さん。お話の中で、印象に残ったことを2つお伝えしますね。

一つ目は、なぜ、出家したのかという質問を何度もされたが、一番納得してもらえたのは、「更年期で頭がおかしくなって、ヒステリーを起こして出家した」と答えた時に、すんなりと分かってもらえたので、それからはそう答えることにしたというお話。
寂聴さんは笑いながら話していたので、どこまで本当か真偽のほどは分かりませんが、更年期の辛さを味わった私としては、寂聴さんに大きな親近感を覚えました(苦笑)。あんなすごい人でも更年期の嵐に巻きこまれたんだなあと!
ちなみに出家されたのは51歳の時だそうです。

二つ目は元気にいられるコツについて、⑴毎日、声を出して笑うことで、心にうつをためないようにする。⑵よく眠ること。⑶好きなことをすること。例えば編み物が好きなら、ずっと編み物をしていればいい。とお話しされたことです。
どれも、よく聞くことですが、96歳でエネルギッシュな寂聴さんから直接言われると、すごーく説得力がありました。

寂聴さんの念力?で雨も止み(寂聴さん曰く、自分が「やめ!」というと雨を止めることができるらしいです)、寂聴さんにお会いするという抱いていた希望が叶い、大満足の私でした。
今回の京都行きは迷いもあったのですが、思いきって行動して、本当に良かったと思います。

今春、少し動きがあるので、我が家の近況もお伝えしますね。
娘のSは、3月26日に大学を卒業し、岐阜で働くことになりました。本社が東京にある出版社に、就職が決まっています。
双子の一人、息子のRは、残念ながら希望する大学に不合格。来年、再び、チャレンジすることになりそうです。
もう一人の息子Kは、ちょっと?危なかったのですが、無事に進級でき、高専の4年生になります。
そして、夫は転勤が決まり、4月から札幌で勤務することになりました。

私は、仕事を辞めてから1年半余り。大分ゆっくりできたので、そろそろ少し働いてみようかなあと思案中。もちろん、好きなゴスペルは続けていきます。好きなことをして、元気に年を重ねたいですから!

寂聴さんとの距離、なかなか近いでしょ。娘との思い出がまた一つ増えました♡
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