双子が生まれてから、もうすぐ11年。
誕生日が近づくと、2人が元気に生まれてほっとした日のことが思い出されます。
無事に生まれて、嬉しさに浸っていられたのは入院中。その後は本当に育児に追われる毎日でした。
そんな風に双子育てが大変な時、言われて辛かった言葉、それは「がんばってね」でした。
起きてから布団に入るまで、いつも次にすることを考えて行動しないと、1日が終えられないような気がして、毎日120%の力で頑張っていたように思います。
ですから、先方は励ますつもりであっても、私にとっては「これ以上、どう頑張ればいいの??」という気持ちになる、言われたくない声かけでした。
うつ病の方にかけてはいけない禁句も「がんばってね」だと言われています。
心が疲れて頑張れない人には、自己否定につながる言葉なのかもしれません。
これに対して、「がんばっているね」はどうでしょうか?「いる」という2文字が入っただけで、優しい響きに聞こえませんか?
「がんばっているね」は自分を認めてくれる言葉、言ってもらって嬉しくなる言葉、そして結果は出ていなくてもやろうという意欲を引き出す魔法の言葉かもしれません。
以前、道新の陽だまりという読者からの欄に、40代の主婦であるIさんの投稿がありました。
そのタイトルは「魔法の言葉」
Iさんは職場の人間関係が辛くて、仕事をやめ、仕事を続けられなかった自分を責め、食欲が落ち、不眠にも悩まされて自ら病院へ。そこでうつ病と診断されて、1年8ヶ月通院された経験があるそうです。
通院時に医師から「あなたは家族や社会にとって、なくてはならない大切な人なんですよ」と言葉をかけられたとき、滝のように涙が流れ、ご自分の心にも変化が起きたそうです。
今まで通りできなくても、少しでもできたら自分をほめ、「よくやった」と声に出し、自分の頭をなでで過ごしているうちに、2週間くらいたった頃から、少しずつ家事ができるようになっていったというのです。
今になって考えると医師のその言葉は決まり文句だったかもしれないけれど、その時のIさんにとっては必要な「魔法の言葉」だった、と自分を肯定することの大切さを書いていました。
本当にほめ言葉はパワフルだと思います。
人から言われるのを待つのではなく、自分自身で自分をほめることで、元気に暮らしていけたら幸せですね♡
目覚めたら朝焼けがきれいで、窓を開けて撮ってみました。冷気で眠気も一気に吹き飛びましたよ。