あけましておめでとうございます。今年のお正月はいかがでしたか?
わが家は、道東の私の実家で年末年始を過ごし、施設で年越しをする認知症の母にも会ってきました。
母が元気だった頃、私は「もっとこうして欲しかった」と、母への不満を募らせ、多くを要求していました。
でも今では、認知症になっても思いやりや感謝を忘れない母に会う度に、母の子で良かったと、心から思っています。
久しぶりに母に会い、先月のワークでTちゃんから聞いた、嬉しい報告を思い出しました。
Tちゃんは、実の母親とのいろいろな葛藤から、「一生、母を許せない!」という思いを抱えていたそうです。
しかし、自己肯定ワークを続けていく中で、心の中に何かの変化が起き、急に許す気持ちになったとのこと。
そのときすぐ、母に電話をして、自分の気持ちを素直に打ち明けたことで、和解できたというのです。
長年のわだかまりが解けて心も軽くなり、また、そういう行動を起こせた自分を褒めたいと、皆さんの前で発表してくれました。
報告してくれたTちゃんの顔は、いつにも増して爽やかで晴れ晴れとしていました。
昨年の1月にワークに初参加し、その後も、日々、自己肯定感を高めることを実践してきたTちゃん。
自分を愛おしく受けとめられることで、命あることに感謝でき、それが産んでくれた母への感謝の気持ちに変化したようです。
今、2人のお子さんのお母さんでもあるTちゃんは、「その時の母親の状況では、仕方がなかったのではないか?」と同じ母親という立場で、お母様を思いやることができたそうです。
長年の心の重りが軽くなって、本当に良かったね、Tちゃん!お母様もさぞ、喜んでいることでしょう。
ところで、1月3日の道新に、『千の風になって』などで知られる道南の七飯町在住の芸術家、新井満さんのコラム『いのち輝く希望の国へ』が掲載されていましたが、みなさんはお読みになりましたか。
新井さんは高校3年生だった1964年、ふるさとの新潟市で大地震に被災、精神的な外傷を負い、生きる気力を失いかけたそうです。死を口にした彼に、助産師の母親は「あんたから20代前までさかのぼると、何人の父親と母親がいると思う?」と尋ね、思案していると「百万人だよ」。百万人の父母が一人残らずそろわないと、赤ちゃんは誕生しない。私たちの命は、百万人の絆が生んだ「奇跡のような存在」と綴っていました。母親は「あんた、それでも死にたいか」と諭したそうです。
まさに、奇跡の連続で産まれた私たちの命。
百万人への感謝は難しくても、まずはいのちの絆を繋いでくれた、両親への感謝から始めてみませんか?
なかなかできそうにないと、半ばあきらめている方がいましたら、是非、ワークにお越し下さいませ。
Tちゃんのように、嬉しい変化が起こるかもしれませんよ。
1月2日、ドライブの途中、展望台まで足を伸ばしてみました。雄大な景色に、身も心も引き締まりました。