当たり前ではない普通の生活

ようやく過ごしやすい季節になり、晴れた日にはお出かけしたくなるこの頃です。

先日、近くの円山に登り、暖かい太陽の日差しと心地良い風を体に感じて、心も体もリフレッシュ!

山頂から、街の景色を眺めながら、2ヶ月程前の3月11日に登山した日のことを思い出しました。

その日は高校生の娘と一緒に円山へ。山頂に到着したちょうどその時、ラジオからピーッと言う時報の音が流れ、その場にいた数人の方が黙祷を始めました。そう、ちょうど東日本大震災から1年のその時間だったのです。

多分、黙祷されていたのは震災の関係者だったのでしょう?娘と2人、神妙な気持ちになりました。

その時の事を思い出しながら、数日前のテレビのニュースの映像が頭に浮かびました。

つくばで起こった竜巻のニュース。家中の物が散乱している中で、インタビューに答えていたのは、東日本大震災の影響で、1年程前につくばに引っ越して来た20代の女性でした。

「ようやく、生活が落ち着いたと思ったら、また、一からやり直しで……。泣きたくなるけれど、頑張ります」と目に涙を浮かべ、必死で泣くのをこらえながら答えていました。

震災だけでも十分辛いだろうに、更にこんなに事態に遭遇している人がいるのを知り、直接、今私ができることはないけれど、力強く生きてほしいと祈らずにはいられませんでした。

普通に自分の家で、寝起きし、ごはんを食べ、お風呂に入り、そこから学校や仕事へ行く生活が、当たり前のことではなく、幸せなことなんだと、その映像は教えてくれました。子供たちも一緒に見ていたので、今の暮らしのありがたさを感じてくれたと思います。

4月のブログで紹介した、骨折して自宅でリハビリを続けている友人のSちゃんは、先日訪問すると、家の中で装具を付けずに歩けるまでに回復していました。

病院までの運転に、自信が持てず、幼稚園児のお子さんを連れ、公共交通機関を利用してリハビリに通っているようですが、

「(骨折直後、歩けなかったことを思えば)バスや地下鉄に乗れるのが嬉しくて、心がウキウキしてきた」と話してくれました。バスや地下鉄に乗って外出することも、実は当たり前ではないことだったんだなあと、友人にも教えられた気がします。

普段は感謝することを忘れがちになりますが、どんな状況でも前向きに暮らしている人の存在を思い出しながら、今できている毎日の暮らしを大切に、過ごして行きたいなあと思っています。

大好きな桜は満開を過ぎ、花びらがじゅうたんのようになっていて、思わず寝転びたくなりました。でも、風が冷た過ぎて、そうすることが出来ず、残念でした。

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