「人生で一番大事なことはなんだと思いますか」
これは、イギリスの国営放送BBCが、子ども向け番組の中で、ダウン症の少女画家、サリーにインタビューした時の質問だと、本に書いてありました。(『サリー 花のような女の子』ビル・アンダーソン著 古屋美登里訳 光文社)
サリー・ジョンソン(1974~2000)は、ひもじさに声にならない泣き声をあげているやせ細った赤ちゃんのテレビ映像を見て心を痛め、描いた絵画を売って得たお金の全てを、餓えに苦しむ子どもたちに寄付した、素晴らしい少女です。
そのサリーの答えは「幸せになることです。そして、他の人たちを幸せにすることです」でした。
私は自分をほめることの大切さをワークでお伝えしていますが、自分をほめられるようになると他の人の良さに目が行き、自然と周りの人をほめられるようになると思っています。周りの人を幸せにすることの前に、自分が幸せになることだと言ったサリーの答えと、まずは自分という部分が共通している気がして、この言葉が心に残りました。
偶然、図書館で手にした本でしたが、サリーの生き方に心打たれ、小6の双子にも読むように勧めてみました。子どもたちはすぐに読んで「すごい人だねえ」と感心した様子でした。
その数日後、久しぶりに手作りのケーキを作り、焼き立てホカホカを食べていた時のこと。
子どもが「美味しい物を作ることも、人を幸せにすることなんだねえ」とニコニコしながら私に言ってくれました。
思わずにっこり。
たまたま、そのすぐ後に「ほめ日記」の講演をしたので、サリーの話とこのエピソードを紹介させてもらいました。そして、その夜に「お母さんはこの前、とっても嬉しかったので、講演の場で話をしたんだよ」と子どもに伝えました。それを聞いた子どもは、ちょっと照れくさそうに、でも嬉しそうな笑顔でうなづいていました。
何か特別なことではなくても、嬉しい想いを相手に伝え合うことで、十分幸せを感じ、そして相手も幸せにすることができるんだなあと実感した出来事でした。
「幸せは自分の心が決めるんだなあ」と書いたのは、私が大好きな書道家の相田みつをさん。
3月5日の道新の朝刊「おじさん図鑑」というコラムには、何の波乱もないごく普通の日常の中に「幸せ」は潜んでいる、けれどたいていの場合、過去を振り返って「あの時は幸せだった」と後で実感することがほとんどだ、と書いてありました。
自分をほめていると、普段は気がつきにくい生活の中に潜んでいる幸せを、不思議と見つけられるようになります。
幸せの見つけ上手になりたい方にも、ほめ日記はお勧めですよ。
双子男子と私の3人で東京へ出かけてきました。写真は帰りのフライト、北海道上空、時間は午後6時くらいです。
時には日常から離れて、旅するのも良いですねえ。癖になりそうです(笑)。留守番してくれた娘と夫に感謝しなくっちゃ。
どこで講演されたのでしょうか?
私も聞きたかったです・・・
詳しくは、ほめランチの席で!!ですね(笑)
ところで、メール届いたでしょうか?