暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?
私は少々ばて気味ですが、そんな中、北大でスクーリング(面接授業)を受けてきました。(実は2年ほど前から、放送大学で心理系の分野を学んでいます。通常は放送教材を利用して勉強しますが、対面形式で行われるスクーリングという授業もあり、道内では主に、北大キャンパスで行われています)
今回受講したのは、『心理学実習』で、コラージュ療法を体験してきました。
コラージュ療法は、雑誌などから絵や写真を切り抜き、台紙に貼って一つの作品を作るという作業で、精神科治療の一環としてアートセラピーの中で用いられています。作品を作る作業を通して、自己の内面を振り返る機会となり、自己を癒す効果があるとも言われています。
授業では、まず、自分で持参した雑誌から好きな写真や絵を切り抜いて、作品を完成させました。構成(どこに何を貼るか)を考えるのは、少々頭を使う作業でしたが、出来上がった時は、達成感が得られましたよ。
次に、自分の作った作品を、グループメンバー(私たちのグループは6人)に見せながら、自己紹介をしました。
そして、作品や自己紹介を通して受けた印象から、その方に合うと思う物を、持ち寄った雑誌から切り抜いて渡し合い、グループメンバーからもらった物で作品を作るという、少々難解な作業をしました。(切り抜きは、必ずしもすべて使う必要はなく、使わなかったものは裏に貼るように指示されました)
だいたいは、好みの切り抜きを頂けるのですが、中には「どうやって使ったら良いの?」と迷ったり、戸惑う物もあり、何枚かは裏に貼ってしまいました。2つ目の作品は、やや時間がかかりましたが、何とか完成させた後、再び、グループで作品を見せ合い、切り抜きの意味を確認し合う時間を持ちました。
美味しそうなカボチャのケーキの切り抜きを受け取ったAさんは、Bさんに、「これはどういう意味だったのですか」と尋ねました。
Bさんは「ホカホカして、あったかーい感じだったので」と答え、他のメンバーもそんな感じの写真だなあという表情で頷いていました。
それに対して、Aさんは意外そうな表情だったので、私はAさんがどう感じたのかと聞いてみると、「かぼちゃなので、ぼてっとしている(太っている?)、ということかなあと」と苦笑まじりに答えてくれました。この答えに、一同爆笑!
私は「かぼちゃ」が大好き。そのケーキをマイナスの意味で捉える人がいるなんて、びっくりしました。
場がなごんできたので、私は、ドレスアップした美女達の切り抜きをくれたCさんに、それをくれた意味を聞いてみました。
きれいな風景をイメージして作った作品を見せているのに、どうしてその切り抜きなのか?がとても不思議だったのです。
Cさんの答えは、「お友達が多そうな感じがしたのと、とても社交的なイメージだったから」と教えてくれました。
この答えに、それまでの悶々とした気持ちはすっかり消え、とても嬉しい気持ちになりました。
相手の想いや心は、実際に聞いてみなければ分からないものだなあと、改めて実感した私です。
授業は2日間でしたが、その中で、講師の方は、「絶対に、相手を決めつけて発言することはしないで下さい」と何度も繰り返し、注意を促していました。このフレーズは、私の心にずしーんと響きました。
実は授業の前夜、子どもと口げんかをし、子どもから「お母さんは、勉強していないって決めつけている!」と反論されていたからです。今まで居間で勉強するRだったので、自分の部屋で勉強していているとは思いませんでした。
反論されたので、そこで一応「そうなの、知らなかった、ごめんね」と謝ったのですが、子どもからは「口先だけで謝っている」と返されてしまいました。
授業を受けて、「子どもに確認することをしないで、決めつけていたなあ」と心から反省し、帰宅後、今度は心を込めて謝りました。子どもはようやく、納得した顔で、私もほっ!
講師の方は、「人間は皆、何かを見たり、聞いたりした時に、自分のフィルターを通して、物事を捉えてしまう。なので、まず大切なことは、自分の捉え方のくせを知ることです」と話されていました。
確かに、日常の中で起こるささいなトラブルも、自分の勝手な思い込みで決めつけてしまうことが、関係しているかもしれませんね。
コラージュ作りも楽しかったですが、「自分を知ることの大切さ」を改めて感じた2日間の授業でした。
青い海に白いヨット!夏を感じさせる光景でした。いつか、ヨットに乗ってみたいなあ♡