一番大切なものは何

あっという間に6月も終わろうとしています。毎日の過ぎるのが早いこと!これって歳をとった証拠なのでしょうか(苦笑)。

さて、今日のタイトル「一番大切なものは何」は、夫から聞かれた質問です。
みなさんなら何と答えますか?

GW明けから始めた学生指導の仕事は、2つの大学をかけもちながらのハードワークでした。毎年、学生の成長を目の当たりにすることにやりがいを感じていたので、「大変だけどなんとかなるかな?」と引き受けました。
でも、ただでさえ更年期でバランスを崩しがちな体には、かけもちの仕事と家事の両立は負担が大きすぎました。

まずは体が悲鳴をあげ(小さな声?で言いますが、痔が切れて出血)、さらに上手くこなしていけるだろうかとプレッシャーを感じ、不眠に。今までも眠れない事はありましたが、今回のようなひどいのは初体験。眠れないと、良くない考えがぐるぐるして、心臓がドキドキ。夜中に何度も下着を変えるようなひどい寝汗。かなりきつかったです。

なので、このまま仕事を続けていいかどうか、迷いが生じました。
でも引き受けた以上、途中でやめる事は嫌だったし、先方にも迷惑をかける事になると思うとやめる決断はできませんでした。
そして、「不安はあるけれど、少し負担を軽くしてもらえるなら仕事を続けたいと思っている」と夫に伝えました。

その時に言われたのが「気持ちは分かるけれど、一番大切なのものは何」という問いでした。
その言葉で、私はようやく我に帰り、そして気がつきました。

『大切なのは、自分の健康と家族だ』という事に。

実際、仕事を始めてからの私は、心に余裕がなく、子供たちを叱る事が多くなり、何となく家の空気もとげとげしかったように思います。何より体がきつかった!

もし無理して続けて、倒れるような事になったらそれこそ一大事と思い直し、申し訳なく感じながらも辞職を願い出ました。2つの大学の先生方は、私の状況を理解し、やめることを快く受け入れてくれました。そして、「元気になったら、戻ってきてください。いつでもウエルカムですから」という優しい言葉まで掛けて頂きました。

少し時間ができたことと頑張ろうとしすぎた自分を反省し、「がんばらない」「がまんしなくていい」「いいかげんがいい」「○に近い△を生きる」などの著作がある長野県の諏訪中央病院の医師、鎌田實さんの本をいろいろと借り読むことにしました。どれも気持ちがほっとして楽になる内容でした。

そしてそれらの本の中に、今の私の心境にぴたっとはまる言葉が書かれていました。
それは、「人生にとって一番大切なものは、自分をさらけ出せる友達がいること」

今回、体調を崩し、落ち込んでいた時に、私は何人もの友人に助けられました。
同じように心の危機を体験したHさん、眠れず、苦しい時にメールをしたらすぐに愛いっぱいの返信をくれたTちゃん、忙しい時間を割いて、私と会い、話を受け止めてくれた親友のSちゃんなどなど。

友人達に辛かった心の中を話していくうちに、今回の事を冷静に受け止められ、違う見方を教えてもらうことで、心の整理がついてきました。

健康と家族はもちろんですが、自分をさらけ出せる友達がいることも大切なことだなあと改めて気づくことができました。支えてくれたみなさん、本当にありがとう。

仕事を離れたことはやはり寂しく、途中でやめることになってしまった自分を認めたくないという気持ちもどこかにあるようにも思います。

でも、今回のことで、多くの気づきを得たことは確かですし、辛く苦しんでいる人の気持ちに共感出来る、心の深さができたように感じています。ある友人に言われました。「元気いっぱいでないけれど、そういうあなたもいいなあと思う。そんな自分を好きになってあげて」と。なんて嬉しい励ましの言葉。

『人生に起こることはすべて必然』。きっと、今回のことは今後の人生にとって意味のあることなのでしょう!
そう信じて、ゆっくりと今を大切に過ごしていこうと思います。

ある日、家の窓から見えた虹です。こんな水平な虹もあるんですね!
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一番大切なものは何 への1件のコメント

  1. さおちゃん より:

    今までにない位の痛々しい姿、我が事のように切なかったです。日頃、自分は
    頑張りすぎていないと思っていても身体と心が悲鳴をあげて、初めて苦しんでいる自分に気づくこともあるのですね。
    お仕事を辞めてからの揺れる心の内も良く分かりますよ。こんな辛さを経験して本当に大切なことに気付けたと、そう心の整理が出来て本当に良かったですね。今まで、kyochanさんは私たち友人に愛を与える側ばかりでしたから、皆からのたくさんの愛を惜しみなく受け取って、優しい時間をお過ごしくださいね。 

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