人が持つ可能性

新年が明けたと思ったら、1月も下旬。毎日がなんて早く過ぎていくのでしょう!
寒くて雪深い冬の日々、皆さんはいかがお過ごしですか。

私は先日、全盲のピアニスト、辻井伸行さんのコンサートへ出かけてきました。テレビで彼のピアノを聴いたことはありましたが、ライブは初めて。軽やかで優しく、そして時に激しい演奏は、目を閉じると音楽が映像になって見えるような、素晴らしいものでした。ホールに響き渡るさまざまな音色に、気がつくと全身の力が抜け自然と涙があふれてきました。

音楽を聴いていると、彼の目が見えないことは忘れてしまうほどで、辻井さんの作り出す音の空間にずっと留まっていたいような気分になりました。そして、目が見えなくても、あれほどの演奏ができるのを目の当たりにして私は思いました。

確かに彼には生まれ持った才能があり、私たちが想像する以上の努力を積み重ねてきているのかもしれませんが、同じ人間。
だとしたら、彼だけが特別なのではなく、全ての人がまだ自分自身で気が付いていないだけで、それぞれの中に素晴らしい可能性(潜在能力)を秘めているんじゃないかと。
そんな風に思うと、なんだか自分も何かもっとやれるではないかな、と元気が出てきました。(素直な感性でしょう(笑))

ところでみなさん、昨年夏、111歳で亡くなった『森 シノさん』という方をご存知ですか?
私は、新聞のお悔やみ欄に写真入りで掲載されていたのを見て知りました。
森さんはインターネット放送局「天草テレビ」のアナウンサーとして102歳でデビュー。
111歳の誕生日まで出演し「世界最高齢の女性アナ」として知られていた方のようです。(ちなみに森さんが生まれた明治36年(1903年)はライト兄弟が初飛行した年らしいですよ。歴史を感じますね。)

この記事を読んだ時、102歳でアナウンサーとしてデビューするなんてことが実際にあるんだと知りびっくり仰天。
それと同時に、更年期の不調で落ち込み気味だった私は、いくつになっても新しい展開があり40代はまだまだこれからと思っていいのかもしれないなあと、勇気付けられました。

イギリスの女流作家、ジョージ・エリオットの名言に
「なりたかった自分になるのに、遅すぎるということはない」というものがあります。

この格言にも、年齢は気にしないでいいんだよと、励まされる思いです。
確かに体力的に落ちてきている現実はあるので、今までのようなペースではいかないことも多くあるかもしれません。

でも、目が見えないハンディを感じさせずに、人を感動させる演奏を続けている辻井さんや、100歳を超えてもチャレンジできることを教えてくれた森さんに、私も「自分なりのペースを大切にしながら、何か新しいことにチャレンジしてみたいなあ」という思いが芽生え始めています。

今はまず、中3の双子の高校受験を応援しながら、春、それぞれの進路が決まったら、以前から関心のあった事(今はまだ、秘密です)を始めようと計画しています。
実際にスタートできるかどうかは分かりませんが、自分自身の可能性を信じながら、希望(ワクワク感)を持って前向きに考えられるようになったことが嬉しいです。(半年前、更年期の不調で仕事を辞めたあとしばらくは、なかなか明るい未来を考えられなかったので。)

2016年、皆さんは今年をどんな1年にしたいですか?

先月に続き、清水寺の夜景の写真です。ブルーのライトが神秘的で素敵でしたよ♡
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