3月15日は双子の中学校の卒業式でしたが、その前日、とても嬉しい手紙が届きました。
それは、1年生の時のKの担任だったI先生からの返信でした。
少年団に入り、毎日のようにサッカーをしていたRとは違い、小学生の時は自由気ままに(のんびりと)過ごしていたK。
中学へ入学後、勉強と部活動の両立、更には塾通いを始めるなど、大きな環境の変化があり、一時期、体調を崩しました。
朝起きると「お腹が痛い、吐き気がする」と不調を訴え、学校を休みがちになっていた時期もあり、どうなることかと心配しましたが、I先生の優しい励ましやサポートのおかげで、2学期にはほぼ立ち直ることができたKでした。
I先生の支えがなければ、立ち直るのにもう少し時間がかかっていたかもしれません。
I先生は、2年生に進級する春に転勤されてしまったので、無事、希望の学校へ合格したことの報告と、お世話になったお礼の気持ちをお伝えしたくて、Kと私は手紙を書いて投函していました。
そのお返事が、すぐに届いたのです。書かれた日付は、出した手紙が届いたと思われる当日。忙しい中、すぐに返信を下さったその誠意に、Kも私も感嘆の声をあげてしまいました。
先生からの手紙には、子供への励ましのメッセージとともに、Kが親元を離れて寮生活を送ることになり不安に思っている私に対して、
『子供を信じて遠くから見守りながら支え続けてほしい。子供はいずれ親から自立してたくましく生きていかなければならないのだから「その時期が一般的な子供より、ちょっと早まっただけ」と思ってみると良いのではないでしょうか』
というアドバイスが書かれていました。
手紙を読みながら、2年前、助けられたのはKだけでなく、子供が不登校気味になり動揺していた私も、随分と先生に支えて頂いていたことに気づき、改めて感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。
先生からの手紙の最後には、「違う中学校で雰囲気は全く異なるけれど、いつも通り厳しく、優しく寄り添って、子供達と過ごしています」と近況が書かれていました。
子供を愛するとは、優しさだけではなく、厳しさも必要で、かつ寄り添う姿勢は忘れない。それは教師だけでなく、親も同じだなあと、子供への向き合い方についても、教えられた気がしました。
先生の「愛」はむしろKが敏感に感じていたのでしょう。実は、手紙に封をする前に子供の文章に目を通しました。その中に「これからも生徒を愛してあげてください」という一文があってびっくり仰天。15歳の男子がそんな言葉を書いてしまうくらい、先生のまごころが伝わっていたのだと思います。
たった1年だったけれど、I先生と出会えたことは、私たち親子にとって人生の宝物だったと、しみじみと感じています。
4月から新しい生活が始まり、多くの出会いがあるはずです。その中に、キラキラと輝く出会いがあることを願いながら、新学期の準備に取り組んでいる最近の私です。(これまで2人は同じ学校でしたが、今は違う学校の2人分の準備なので、更に大変!時々、頭が混乱しています(苦笑))
先日、娘の引越しの手伝いで京都へ行ってきました。日当たりの良い場所では桜が開花していて、春の気分を味わえました。でも、帰宅したその夜、札幌は雪!一気に体が縮こまりました。
思わず涙があふれました。
K君の繊細さを先生の愛情が包んでくれていたのですね。
人の出会いは本当に不思議で素敵なものですね。
心が温かくなるお話を聞かせてもらって
目の前が明るくなったような気がします。
yukaさん、早速のコメントありがとうございました。
素敵な先生との出会いを、どう表現したら伝わるか?と頭を悩ませましたが、コメントを読み、とっても嬉しくなりました。
いつも読んでくださり、ありがとうございます。