今年も残すところあとわずか。いつもの年よりさらに時間が早く過ぎた1年のように感じています。
みなさんはどんな1年だったでしょうか?
前回のブログに書きましたが、ゴスペルのコンサートに初出演した私は、ステージに立つことの喜びを感じ、気持ちがかなり高揚していました。そのことは素晴らしい体験だったのですが、その後、燃え尽きてしまったのか?反動で脱力の日々。
母を亡くした悲しみは薄れたものの、体力的にはまだ、回復していないのかなあと、ちょっと落ち込みがちでした。
そんな気分を変えたくて、先日、道南のH市に単身赴任している夫のところへ、JRを利用して行って来ました。
いつもは空いている自由席ですが、その日は混んでいて窓際には座れず、相席することに。隣は30歳前後の感じの良い女性。
「今日は混んでいますねえ」と話しかけたことをきっかけに、隣の方が降りる1時間ほどの間、楽しく話をさせて頂きました。
これから仕事だというので、どんなことをしているのか聞いてみると、スーパーなどで試食販売しているパートさん(マネキンさんというらしいです)を巡回するという答え。マネキンさんにちょっと興味を持っていた私は、マネキンさんの仕事の内容について、教えてもらいました。
話を聞きながら、「何だか面白そうですね、やってみたいなあ」とつぶやいたところ、「絶対に売れるし、すごく合っていると思います。話しかけやすい雰囲気だし、笑顔が素敵ですから」と一押しされました!
いろんなマネキンさんを見ている彼女に、そう強く言われた私は、すっかりその気になりました(苦笑)。もう少し体力が回復したら、是非一度は経験してみたいと本気で思っています。(単純ですが、マネキンをしている自分を想像すると、ウキウキしちゃいます)
それにしても、初対面の方にほめられるって、嬉しいものですね。久しぶりに「笑顔が素敵」というほめ言葉を頂いて、気持ちがルンルン。思いがけない出来事に、その後の汽車旅はいつも以上に外の景色を楽しみながら、心明るい時間を過ごすことができました。
そして、同じ日の夜に、またまた嬉しいことがありました。夕食に夫がよく利用しているお店に行った時のことです。
帰り際に、おかみさんから声をかけられました。
「Yさん(夫のこと)の奥さんって、もっとかしこまった方を想像していたけれど、明るくて爽やかな方ですねえ」と言って頂いたのです。もちろん、職業上のリップサービスはあるとは思うのですが、今まで、『爽やか』とほめられたことはなかったので、嬉しい驚きで、テンションが上がりました。
1日に2度も初対面の方にほめられた私は、現金なもので、すっかり元気が戻って来たように感じました。
人からほめられるって、こんなにも嬉しいことだったんだなあ!と改めて、ほめ言葉の力に気がつきました。
その数日後のこと。地下鉄駅のトイレを利用した時、私より少し年配の方が、トイレ掃除をしている最中でした。いつもは、心に思っていても口に出せないでいたのですが、その日は自然に話しかけることができました。(きっとほめられ効果が残っていたんだと思います)
「地下鉄駅のトイレのお掃除って大変ですよね。でも、綺麗だとすごく気持ちがいいです」と声をかけたところ、その方は、「そう言って頂けると、とっても励みになります」と柔らかな笑顔で嬉しそうに言葉を返してくれました。その表情を見て、私の心もほんわかして来ました。
ほめインストラクターとして、ワークショップを開催していた頃の私は、人をほめることが今よりずっと自然にできていたように思います。でも、最近はちょっとできていなかったかもしれません。
そんな自分を振り返りつつ、他人様の良さに気がついた時には、どんどん伝えていこうと改めて思っている私です。
コンサートの時に友人から頂いたお花です。辛い時も嬉しい時も、寄り添ってくれる友人の存在に、感謝の思いを強くした1年でもありました。支えてくれたみなさん、今年もありがとうございました♡