母が天国へと旅立ってから5ヶ月が過ぎました。
最近は、夢の中に元気な母(50歳くらいの若い母です)が出て来てくれるようになり、何となくですが、母がそばにいてくれるような感じがします。なので、以前より悲しみは薄らぎましたが、もう、母と直接話ができないと思うと、その寂しさに、時々、涙を流している私です。きっと、寂しさはずっと続くのでしょうね。
さて、先月のブログで紹介したNatsukiさん(私のゴスペルの先生)のリサイタルが先日行われ、クワイア(聖歌隊)として参加した私は、感動のステージを体験することができました。
リサイタルの会場は教会。天井が高く、いつものレッスン室で歌うのとは違い、音がとても良く響き渡りました。
特に、パイプオルガンの伴奏で歌った『Total Praise(全ての讃美)』という柔らかで、かつ荘厳な感じがする曲は、歌いながら、深く、心に染み渡りました。オルガンと歌声の奏でる美しいハーモニーに、自分も参加できているんだと思うと、嬉しさと喜びで全身が震える感じがしました。
当日、一番前列で私を見ていてくれた友人のYちゃんが、この曲を聴きながら涙を流しているのがステージ上から見えて、私の感動はさらに高まり、涙が出そうになりました。
終了後、楽屋に来てくれたYちゃんは、「英語だから歌詞はよく分からなかったけれど、何だかすごく心に響いて涙が出て来たの!」と興奮気味に私に伝えてくれました。
音楽には、人を感動させるすごい力があるなあと、改めて感じるとともに、ゴスペルに巡り会えて本当に良かったと心から思えました。
20年前からやってみたかったゴスペルを始めたのは、今年の5月。母が亡くなるほんのひと月半前のことです。
偶然、新聞の折り込みチラシで見つけ、その後すぐに体験に参加して、その場で習うことを決めたという早さでした。
自分でも驚くほど、スピーディな展開でしたが、あの時、迷わずにすぐに始めていて本当に良かったと思っています。
母が亡くなった後、悲しみと暑さで体力が落ち、仕事を辞めた私にとって、お腹から大きな声を出しながら、仲間と心を一つにして歌う時間は、とても楽しく、大きな癒しの時間になりました。なので、多少体調が悪くても、レッスンには、ほぼ休まず通うことができました。
そしてコンサートへ参加することを決めてからは、歌詞の持つ意味を理解して丁寧に歌うことができるようにと、集中して練習に取り組むことで、母と仕事を失った喪失感を和らげてくれる貴重な時間になりました。
私たちクワイアは全部で3曲、歌いましたが、他の2曲も楽しく、そして間違えることなく、歌い終えることが出来ました。
良いステージを作り上げるという同じ目標に向かって、心を一つにして取り組むことの素晴らしさを実感でき、久しぶりになんとも言えない充実感に包まれました。
その感想を京都に住む娘にLINEしたところ、「ステージはやっぱり特別だよね」と返信が来ました。高校から始めた合唱を大学生になっても続けている娘の気持ちが、よーく分かりました。私も初めてのステージですっかりその醍醐味にはまってしまったようです。
当日、私は母のブローチを胸につけステージに立ちましたが、母は、きっとその様子を見て、喜んでいてくれていたと思います。
巡り会えたゴスペルと仲間を大切に、そして楽しみながら、これからも続けていこうと思います。
10月下旬、ニセコの温泉近くで撮った写真です。自然の美しさに心が洗われました!良いものに触れると心も体も充電されますね♡