心のお洗濯

先日、シアターキノで上映中の『アメイジング・グレイス』を観てきました。

この映画は、ゴスペルの名曲アメイジング・グレイスの誕生秘話とこの曲に支えながら奴隷制廃止を勝ち取った18世紀のイギリスの政治家ウィリアム・ウィルバーフォースという実在の人物の物語です。

奴隷貿易がイギリスの経済を支えていた時代、自らの信念を貫いて奴隷制廃止活動を続けたウィリアムに頭が下がりました。
そして、それを支えた師の存在と妻の愛も心に響きました。

彼の師は奴隷商人として多くの黒人たちを苦しめた自分を悔いて、聖職者となったジョン・ニュートン。
アメイジング・グレイスは、ジョンがその悔い改めた心境を歌詞にしたものらしいです。

愛の心に基づく行為は、報われる。
人間は平等で、みんな幸せになる権利がある。
そして困難を乗り越えるためには家族や友人の存在が大きい。

それが2時間の中に美しく描かれていて、じわりじわりと心にしみ、静かな涙を何回も流してきました。
ヨーロッパの歴史も盛り込まれているので、娘と一緒にもう一度観に行けたら良いなあと思っています。

映画を観に行く前日は自己肯定感を高めるワークショップでした。
ワークに参加された皆さんからは、自分をほめることで心の持ち方が変わったという嬉しい報告が聞けました。

子供のいたずらや失敗に必要以上に動揺することなく、子供の心に寄り添いながら、冷静に行動できたエピソードや
自分のことを好きになり、自分自身を大切に思えるようになったことで家族も同じように大切にできるようになり、家族が仲良く暮らせるようになった等々、聞いているだけで心がほっとになりました。

素敵な報告をして下さった皆さん、ありがとうございます。

今回2度目の参加のMさんは
「フィーリングトレーニング(体をほぐし、感謝を伝え、体の感覚に集中する練習)では、体と一緒に心もほぐれて涙がいっぱい出ました。きれいな涙で心地良かったです」と感想を書いてくれました。

心が固まっていると涙は出てきにくいものです。反対に泣けるのは心が柔らかい証拠だと思います。
皆さんも、本当に辛くて歯を食いしばっている時は泣けないけれど、優しい言葉をかけられて、その固まりが溶けると一気に涙が出て来た経験がありませんか?

毎日頑張りすぎて、心が固くなっているなあと感じた時には、ご自分自身に優しい言葉をかけて、少しでも柔らかい心で過ごしてほしいなあと思っています。

自然の中に出かけるだけでも、心の洗濯になると思いますよ。
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