先日、助産師で思春期相談員もされている内田美智子さんという方の講演を聴いてきました。
講演の冒頭に、内田さんから「生まれる」の反対は何だと思いますか?と言う問いかけがありました。
皆さん、何と答えますか。やはり、「死」かなあと思いますよね。
内田さんの答えは「生まれないこと」。生まれたものにしか『生』も『死』も存在しないと教えてくれました。
そして、多くの分娩に立ち会った経験の中の一つの悲しく、そして心が揺さぶられるエピソードを紹介してくれました。
10ヶ月目に入り、お母さんが胎動のないことに気が付き、検査で胎児が胎内でなくなっていることが判明。
でも、命が無くなっていても、産まなければならない。
通常の出産では、陣痛に苦しむお母さんに「もうすぐ赤ちゃんに会えますよ」と励ますけれど、その時はかける言葉がなく、ただ、手を握っているだけしか出来なかった。そして産声のない分娩室にはお母さんの泣き声だけが響いていた。
そのお母さんは「一晩だけ我が子を抱いていたい」と希望され、それが許可された。
そして夜間の見回りの時に看護師が声を掛けると「今ね、お乳をあげていたんですよ」と答え、看護師がびっくりして様子をみると、にじんでくる乳を指に取り、命のない赤ん坊の口元に運んでいた。
3人の子どもに授乳したことのある私は、その話を聞いていて、涙が止まりませんでした。
どんなにかお乳を飲ませたかっただろう?
妊娠中、どんなに赤ちゃんに授乳することを楽しみに待っていただろう?
後日、友人から内田さんの著書「ここ~食卓から始まる生教育」西日本新聞社発行 を借りて読みました。
その中には、多くの命の誕生の場に接し、そして、思春期の子どもの相談に乗っている中で感じていることのひとつとして、
思春期の子どもに必要なのは「今の自分でOK」と言う自己肯定感です。大事なときに自己判断ができるのは「産まれてきて良かった」「誰かに愛されている」と実感できる子どもたちなのです。
と書いてありました。
やっぱりそうだよなあ、と自己肯定感を育むワークを開催している私は、大きく頷づいていました。
子どもの自己肯定感を育てるために、そしてお母さん自身も幸せな毎日を過ごすために、その事を大切さを実感して頂きたいと強く思った私です。
先日、気になっていた「平和の滝」に行ってきましたが、水しぶきと風が冷たく、すっかり秋の気配を感じました。
こんにちわ。
初コメントです。帯広三条出身 Tです。おわかりになりますか?
子供たちサッカーがんばっていますね。応援団がんばりましょう!
内田さんのエピソード、とっても悲しいお話ですね・・・・
普通の毎日の大切さをあらためて感じ、大切にしなくては・・・とかんじます。
これからもブログ拝見させていただきます。よろしくお願いいたします。
Tさん、もちろん分かりますよ。毎回のサッカー応援お疲れさまです。
そして、初コメント嬉しいです♡
私も、講演を聞いて、無事に産まれた奇跡、そして元気に育っている奇跡に感謝しながら、子育てできたらいいなあと思いました。