1月も半分過ぎてしまいました。皆さん、今年の冬、いかがお過ごしですか?
今日は、昨年読んで印象に残った本を紹介したいと思います。
本のタイトルは「うちの子最高」。図書館で見つけ、そのタイトルにひかれ、思わず手に取りました。
熊丸さんは長年幼児教育に携わり、今はその専門家として、全国を回って講演されています。
本の中で一番、うなづけたのは次の内容でした。
昔の子は笑顔が良かった、今の子は笑顔が少ない、笑わないとよく言います。
昔の子は挨拶をよくした、今の子は挨拶をしない。
昔の子は優しかった、今の子は優しくない。
いいえ、昔も今も変わりません。
いつの時代も子どもたちは素敵です。変わったのはもらう量ではないでしょうか。昔、子どもたちのまわりには、物はなかったけれど人がいました。
今は物があふれていますが、人との関わりが少なくなった。人は人の中でしか育たないと私は思っています。
たくさん笑顔をもらった子はたくさんの笑顔が出せるのです。笑顔をもらわない子がどうして笑顔を出せますか?
優しさをもらっていない子がどうして人に優しさを出せますか。挨拶をもらっていない子がどうして挨拶できるでしょうか。
人はもらったものしか出せないのです。
これは現代の親の責任ではないと思います。
今の子どもが良くないのは、親がきちんと育てていないせいだと、指摘する声もよく聞かれます。しかし熊丸さんは、親も子どもも悪くない、それは核家族化して、人と関わる機会が持ちにくくなった時代が影響しているからと、本の中でも繰り返し述べています。
我が家には3人の子どもがいますが、私は家に閉じこもるのが苦手で、子育て中もあちこち出かけたお陰もあってか、いろんな方から多くをもらって成長してきたように思います。
札幌で上の子を産んだ時には、近くに大きな公園に多くの母子が集い、同じマンションにも子育て中の仲間がたくさん住んでいました。双子はたまたま故郷の帯広で出産したので、近くに実家があったり、学生時代からの友人もいて(その中には双子育ての先輩も!)、子育てに疲れを感じた時に話を聞いてもらうことができ、励まされました。
その後、知り合いが誰もいない東京の小金井市に引っ越した時には、地元にプレイパーク(冒険遊び場)を作ろうとしている仲間と出会い、その活動に加わることで、私自身も楽しく子どもたちはいろんな大人から笑顔と優しさをもらえたと思います。
子どもは親だけで育てるには限界があると思います。まわりにいる人々や自然環境に守られ、育まれていくことで、生きる力とコミュニケーション力をつけていくのではないでしょうか。
うちの子どもたちは優しくて笑顔が素敵です!という私は、親ばかかもしれません。
でも、そう思えるように育ったのは、友人や子どもたちの祖父母など、多くの人たちのお陰だと心から感謝しています。
なので私は、これからも知り合いの子には笑顔であいさつを、知らない子どもにも笑顔を向けて過ごして行きたい、それが今、できることかなと思っています。
1月3日、小6の双子と近くの円山に登った時、樹々の間に見えた太陽が美しかったです。今年もさい先のよいスタートがきれました。