今年の夏は例年に比べて暑いですね、皆さん、夏バテしていませんか?
先日、施設に入所している実家(道東)の母に会いに行ってきました。
以前書いた通り、母は56歳の時に脳動脈瘤の大手術を受けました。手術は成功しましたが、その後の老化が急速に進み、70歳の今、軽度の認知症と車いす生活のため、特別養護老人ホームで暮らしています。
その日の調子によって認識力の違う母ですが、家族で見舞ったその日は、私の顔を見て、すぐににっこり。
孫の名前も間違えずに覚えていてくれたので、ほっとしました。
翌日は、私一人で母を見舞い、母の部屋でゆっくり過ごしました。
私は母の手や足をアロマオイルでマッサージし、母は昔の思い出話を色々してくれました。
今回は母が20代の独身の頃の話だったので、面白かったです。
会話が途切れ,ゆったりとくつろいでいたとき、母が脈絡もなく「ありがとう」と言ったのでびっくり。
私が何にありがとうなのと問うと、「(窓からふく)風が気持ちよくて、風にありがとう」と答えてくれました。
自分の親ながら、その素敵な感性に、心がほんわか、優しい気持ちになれました。
私が中学生の頃(今から30年程前のことになります)、母が言った忘れられない一言があります。
話すのが損と思っているのか、いつもぶすっとして、ほとんど話さない人がいると言う話題の中で、
「なんで、〇〇さんはしゃべらないんだろう。人間はしゃべるために産まれてきたのにねえ」と言ったのです。
私は思わず「え???」と絶句。中学生の私は、そんな話聞いたことないけど?と,びっくりしたのを覚えています。
皆さんは、精神科医で子育てに詳しい佐々木正美先生をご存知でしょうか?
この先生の作った日めくりカレンダーの中に
”他者とコミュニケーションし続けることが、真に生き続けることだと思う”と書かれているのですが、
母の言う「しゃべる」と言う意味は、人との関係の中で生きるということなのかなあと、今の私は理解しています。
この母に育てられた私は、もちろんおしゃべり大好き、娘のSにもしっかり受け継がれています。
私を知っている皆さんは、妙に納得されていることでしょう(笑)
子供会のバス遠足で小樽水族館に行ってきました。少しだけ子供の心に戻れた時間でした。