新年が明けて、早2週間が過ぎました。中学、高校の3学期も始まり、少しずつ日常が戻りつつあるこの頃です。
ところで、みなさん、今年のお正月はどのようにお過ごしでしたか?
我が家は、私の実家に帰省し、一人暮らしの父と年末年始を過ごし、施設に暮らす母を見舞って来ました。
その日の母は調子も良く色々話ができました。以前このブログでも紹介した「しゃべるために生まれて来たのよね」という母の言葉を期待して、「人間は何のために生まれて来たんだっけ」と問いかけてみました。
母の答えは「学ぶためだよ」。意外な答えに、一緒にいた子どもたちも顔を見合わせ「……」。うーん、さすが教育熱心だったお母さん!3人の孫への配慮でしょうか?認知症の母ですが、会う度に何かしら良い話をしてくれます。
ここで、いつかお伝えしたいと思っていた詩(一年一組せんせいあのね 鹿島和夫著)を紹介しますね。
『たのしみ』 よしむらせいてつ
おかあさんはなんでもりょうりをかんがえる
なんでかんがえるかきいたら
いきとううちになんでもかんがえらな
あたまがさびてしまうんやて
せっかくうまれてきたんやから
いろんなことをしていろんなことをかんがえて
じんせいをたのしまなそんやゆうた
おかあさんはたのしんどんかきいたら
たのしんどうし
これからもっとたのしむんやて
ぼく たのしむゆうたら
あそぶことやとおもてたら
しごとやべんきょうのなかにも
たのしみがあるんやな
ぼく べんきょういややおもうてたけど
これからなにかたのしみみつけようかな
いかがですか?
素敵な考え方をして、それを実践する姿を通して、学ぶことの楽しさを伝えられている素晴らしいお母さんだなあと、私は感心してしまいました。
子どもにただ「勉強しなさい」と言っても、その場限りのことがほとんどで、言い続ける親も、言われる子どもも嫌気がさしてきてしまう・・・。でも、『勉強の中にも楽しさがある』ことを伝えられれば、子どもたちは、いつか自ら勉強するようになり、学ぶことの楽しさを見付けられるはずです。
今、私は放送大学で学んでいますが、先週末、「音を楽しむフランス語」という面接授業を受けて来ました。
フランス語は映画で耳にしたことがある程度なので、難しい内容もありましたが、先生が教えてくれるフランスでのエピソードは楽しく、また、今まで知らなかった簡単な挨拶や数字を言えるようになることで、とってもワクワクできました。(新しい言語を学ぶことは脳の活性化にもなるそうです。授業には80歳になる方も参加されていて、びっくり!)
そして、改めて、本来、学ぶことは楽しいことだなあ、と実感できた2日間でした。
子どもは親の言うことをなかなか聞いてくれません。でも、親の姿はしっかり見ていると言われます。
なので、私も、勉強や仕事、そして紹介した詩の中のお母さんのように、毎日の家事の中にも楽しみを見いだしながら過ごす姿を、子どもたちに見てもらいたいなあと思っています。
今年もゆっくりペースでブログを続けて行きますので、読んで頂ければ嬉しいです♡コメントも大歓迎です。